page02
SCENE SECTION
01.痛み / 02.潜入 / 03.ジャッジ / 04.焔魔 / 05.偽りの理由 /
06.遺恨 / 07.欠陥 / 08.恋人
白い首筋に舌を這わせると、すぐに細い足が跳ねる。
下肢に指を滑らせると、レインのそれはすでに熱を帯び、蜜を零していた。
「っ…ぁ、……っ…」
ブラッドの背中に腕を回し、強請るように下肢を寄せてくるレインを抱き返してやりながらも、レインから見えない位置ですこしだけ、ブラッドは眉根を寄せていた。
――――多いな。
最近は特に、こんな日が続いてる。
眠りも浅いし、どうも頭痛がするらしい。隠してはいるものの顔色も悪い。
不死の細胞(キュア・セル)を持つレインが身体の不調を見せたことなど、今まで一度も無かった。
――――あの日以来。
ソールズベリーで自我を失い、意識コントロールを受けた日から目に見えて、レインは弱っている。
「ブラッド…」
熱っぽく名前を呼び、ブラッドの腕に指先を滑らせたレインの手が、ふと硬直した。
逞しい褐色の腕に刻まれた傷痕を見咎め、すぐに視線を逸らす。
――――あの日。
ソールズベリーでレインと戦ったときにブラッドが負った火傷の痕が消えることはない。
「レイン」
視線を合わせようとしないレインの頬に、唇にキスをして、中に挿入していた指を引き抜くと、自らの先端をそこに当て、すこし押し入れてから浅く抜き差しする。
「っ……あ、っ……、ッ」
「なにが恐い…?」
「っ………、っ……ぁ」
届かない部分に感じる疼きを我慢できずに、悶えるように腰を揺らすレインの指にブラッドが指を絡ませ、腕を引いた反動で一気に奥まで貫く。
「んっ…!!っ…あ、っ…ぁ」
「目、逸らすなよ」
絶妙に締めつけられ、微かに眉根を寄せたブラッドが息を吐くと同時にそう言った。
ブラッドが動くたびに、レインの甘い喘ぎ声が漏れる。
「っ…、なに、が」
「傷。俺、全然気にしてないぜ」
「…。…どうして」
快感に唇を震わせながらもブラッドを見上げるレインの紅い瞳は、まるで彼を非難するかのように鋭い。
「おまえはいつもそうだ。…俺を責めない。そんなのは…」
視線を逸らし、顔を横に向けたレインの声は徐々に弱くなっていく。
「…偽善だ」
吐息と共に漏れる言葉。
「………」
レインの両膝に手をかけたブラッドが、更に大きく足を開かせた。
「偽善、か」
「っ……あ、っ……ぁっ…っ!!」
強く腰を打ちつけて敏感な部分を擦り上げると、たまらずにレインが抱きついてくる。
「あ、んっ……ぁ、っ…あぁ」
レインの肩を掴み、奥を突き上げるたび、平時とは違う甘ったるい喘ぎ声が耳元で響く。
「俺から責められたいのか?その方がおまえがラクなら…」
今にもイきそうな下肢の根元をきつく握ると、熱を帯びたそれがヒクつき、先端からとろりと白いものを零れ落ちた。
「い、あっ…ッ…ぁ」
「責めてやってもいいぜ…?」
乱暴なくらい激しく腰をぶつけられ、突き上げられる。
「あぁ、っ……は、っ……あぁ、……っ…あ」
「その、声。…ヤらしいな」
ギリギリまで引き抜かれるたび、逃したくないとでも言うようにブラッドのものを締め付けてしまう。
イきそうになるたびに抑止され、放てない熱が苦しいのに、いつの間にかそれすら快感に変わってしまうのが嫌で、強く閉じた瞳の端から涙が零れ落ちた。
「ブラッ、ド…ッ……ぶら、っ…ど」
熱い。
胸が 苦しい。
快感と欲求。浅ましい本性と、愛しくてたまらない焦燥。
こんなに愛しい。
――――傷つけたくなんかないのに。
「限界…?」
レインの頬を伝った涙をブラッドが舐めとり、張り詰めた部分を扱く。
「ん…っ、……あ」
ヒクついたその先端から白いものが伝い落ちた。
根元を握っているブラッドの手に指を絡ませ、レインがせがむように腰を捩らせる。
「も、っ……無理……っ、…あ、…っイ、っ…あぁ」
「レイン…」
貪り合うように舌を絡ませ、強く突き上げたところで、レインの熱を解放してやる。
「っあ、っ……あっ…!!」
達した快感で顎が上がり、露になった細い首筋に舌を這わせ、まだ痙攣しているそこを指で扱き上げると、卑猥な音が室内に響いた。
「イきたかったんだろ?…扱いてやるから、残らず出せよ?」
ブラッドが指を動かすたびに聞こえるその音が恥ずかしくて、達した快感に身を震わせながらも、レインが必死に首を振る。
「あ、んっ……イ……っ、っ……や」
「イッたばっかなのに、もうこんな…?」
意地悪く笑んだブラッドはレインの背中に両手をまわすと、優しく身体を抱き起こした。
「っ……?」
「上乗れよ」
腰をつかまれ、そのまま上に座らされ、体重のぶんさらに奥まで挿れ込まれたものに、締まった内壁を押し上げられる。
「ん、ぁっ…!…あ…、っ……ぁ……ッ」
「ここだろ、ほら…動いていいぜ」
快感が強すぎて動けずにいるレインの腰をつかんだブラッドが強引に前後に揺すると、イッたばかりの部分がまたすぐに反応する。
張り詰めたその先端にブラッドの長い指が触れ、爪先で小さな穴を引っ掻くように弄られる。
「あ、っ……ぁん、っ……ん、っ……あ、っ……ぁ」
レインの腰は揺れ、自らも動き始めていた。
それでも、快感の強すぎる場所を避けているらしいことに気付いていたブラッドは、つくづく素直じゃないレインに呆れつつも、腰を掴み、別の角度から彼の弱いポイントを狙って突き上げてやる。
「ひ、ぁっ!!……、っ……んんっ…ぁ、っ…ヤ…め、ろ」
「ん?…モれちゃいそう?」
「っ……!!!っ…がう、っ……ぁ、っ…ぁ」
さっき出したばかりなのにもう果ててしまいそうな部分をブラッドの指に追い詰められて、限界を迎えそうになった寸前、ぴたりと動きが止まった。
「……?」
レインの中から自身を引き抜いたブラッドは、熱を含んだレインのそれを指先でゆるくなぞりながら、ゆっくりと問いかける。
「やめろ、って言ったよな?」
「っ…、ん、っ…」
達する直前で抜かれ、疼きに耐えられないレインは涙目でブラッドを見つめると、自ら下肢に手を伸ばし、それを扱き始める。
「…っ……あ、っ……」
正面から自慰をブラッドに見られている羞恥さえ、今のレインには快楽につながる。
ぞくぞくとした感覚が背筋をはしり、身体の奥が痺れてくる。
「っ……、ろ」
「……ん?」
「……っ……挿れ、ろ」
肩で息をしながらそこを扱き、眉をハの字に下げながらも、やはり口調は高圧的なレインに苦笑を浮かべつつ、ブラッドが腕を伸ばした。
「もう少し可愛く言えれば100点」
うつ伏せにして腰を上げさせ、ゆっくりと先端を押し込むと、肉壁がキュウと締めつけてくる。
「っ……ぁ…っ…」
「ま、そーいうとこも…嫌いじゃないけどな」
奥まで押し入れると、シーツに顔を埋めたままのレインが小さく声を漏らした。
上半身を突っ伏した格好で腰をつかみ、奥の敏感な部分を狙うように数度突くと、すぐにまた引き抜く。
「っ…あ……、あぁ、っ…ん、っ…い、っぁ…」
じらすような動きに耐えられず、卑猥に腰を揺らしてしまうレインを背後から見つめていたブラッドが、意地悪く口角を上げた。
「すげぇカッコ。ヤらしいな…レイン」
「は、っ……ぁん、っ……、ブラッド…、も…」
「なにをどうしたい?…ちゃんと言ってみろ」
レインの耳元でそう囁き、内側の感じやすい部分を押し上げる。
「あっ…、っ…ンん、っ……や、……そこ、っ……」
「ん?」
「あ、ぁ……っ、あ」
黒髪をシーツに擦りつけるようにして首を振ったレインが、涙目をブラッドに向けた。
「…、っ…ブラッド」
白い首筋に舌を這わせると、すぐに細い足が跳ねる。
下肢に指を滑らせると、レインのそれはすでに熱を帯び、蜜を零していた。
「っ…ぁ、……っ…」
ブラッドの背中に腕を回し、強請るように下肢を寄せてくるレインを抱き返してやりながらも、レインから見えない位置ですこしだけ、ブラッドは眉根を寄せていた。
――――多いな。
最近は特に、こんな日が続いてる。
眠りも浅いし、どうも頭痛がするらしい。隠してはいるものの顔色も悪い。
不死の細胞(キュア・セル)を持つレインが身体の不調を見せたことなど、今まで一度も無かった。
――――あの日以来。
ソールズベリーで自我を失い、意識コントロールを受けた日から目に見えて、レインは弱っている。
「ブラッド…」
熱っぽく名前を呼び、ブラッドの腕に指先を滑らせたレインの手が、ふと硬直した。
逞しい褐色の腕に刻まれた傷痕を見咎め、すぐに視線を逸らす。
――――あの日。
ソールズベリーでレインと戦ったときにブラッドが負った火傷の痕が消えることはない。
「レイン」
視線を合わせようとしないレインの頬に、唇にキスをして、中に挿入していた指を引き抜くと、自らの先端をそこに当て、すこし押し入れてから浅く抜き差しする。
「っ……あ、っ……、ッ」
「なにが恐い…?」
「っ………、っ……ぁ」
届かない部分に感じる疼きを我慢できずに、悶えるように腰を揺らすレインの指にブラッドが指を絡ませ、腕を引いた反動で一気に奥まで貫く。
「んっ…!!っ…あ、っ…ぁ」
「目、逸らすなよ」
絶妙に締めつけられ、微かに眉根を寄せたブラッドが息を吐くと同時にそう言った。
ブラッドが動くたびに、レインの甘い喘ぎ声が漏れる。
「っ…、なに、が」
「傷。俺、全然気にしてないぜ」
「…。…どうして」
快感に唇を震わせながらもブラッドを見上げるレインの紅い瞳は、まるで彼を非難するかのように鋭い。
「おまえはいつもそうだ。…俺を責めない。そんなのは…」
視線を逸らし、顔を横に向けたレインの声は徐々に弱くなっていく。
「…偽善だ」
吐息と共に漏れる言葉。
「………」
レインの両膝に手をかけたブラッドが、更に大きく足を開かせた。
「偽善、か」
「っ……あ、っ……ぁっ…っ!!」
強く腰を打ちつけて敏感な部分を擦り上げると、たまらずにレインが抱きついてくる。
「あ、んっ……ぁ、っ…あぁ」
レインの肩を掴み、奥を突き上げるたび、平時とは違う甘ったるい喘ぎ声が耳元で響く。
「俺から責められたいのか?その方がおまえがラクなら…」
今にもイきそうな下肢の根元をきつく握ると、熱を帯びたそれがヒクつき、先端からとろりと白いものを零れ落ちた。
「い、あっ…ッ…ぁ」
「責めてやってもいいぜ…?」
乱暴なくらい激しく腰をぶつけられ、突き上げられる。
「あぁ、っ……は、っ……あぁ、……っ…あ」
「その、声。…ヤらしいな」
ギリギリまで引き抜かれるたび、逃したくないとでも言うようにブラッドのものを締め付けてしまう。
イきそうになるたびに抑止され、放てない熱が苦しいのに、いつの間にかそれすら快感に変わってしまうのが嫌で、強く閉じた瞳の端から涙が零れ落ちた。
「ブラッ、ド…ッ……ぶら、っ…ど」
熱い。
胸が 苦しい。
快感と欲求。浅ましい本性と、愛しくてたまらない焦燥。
こんなに愛しい。
――――傷つけたくなんかないのに。
「限界…?」
レインの頬を伝った涙をブラッドが舐めとり、張り詰めた部分を扱く。
「ん…っ、……あ」
ヒクついたその先端から白いものが伝い落ちた。
根元を握っているブラッドの手に指を絡ませ、レインがせがむように腰を捩らせる。
「も、っ……無理……っ、…あ、…っイ、っ…あぁ」
「レイン…」
貪り合うように舌を絡ませ、強く突き上げたところで、レインの熱を解放してやる。
「っあ、っ……あっ…!!」
達した快感で顎が上がり、露になった細い首筋に舌を這わせ、まだ痙攣しているそこを指で扱き上げると、卑猥な音が室内に響いた。
「イきたかったんだろ?…扱いてやるから、残らず出せよ?」
ブラッドが指を動かすたびに聞こえるその音が恥ずかしくて、達した快感に身を震わせながらも、レインが必死に首を振る。
「あ、んっ……イ……っ、っ……や」
「イッたばっかなのに、もうこんな…?」
意地悪く笑んだブラッドはレインの背中に両手をまわすと、優しく身体を抱き起こした。
「っ……?」
「上乗れよ」
腰をつかまれ、そのまま上に座らされ、体重のぶんさらに奥まで挿れ込まれたものに、締まった内壁を押し上げられる。
「ん、ぁっ…!…あ…、っ……ぁ……ッ」
「ここだろ、ほら…動いていいぜ」
快感が強すぎて動けずにいるレインの腰をつかんだブラッドが強引に前後に揺すると、イッたばかりの部分がまたすぐに反応する。
張り詰めたその先端にブラッドの長い指が触れ、爪先で小さな穴を引っ掻くように弄られる。
「あ、っ……ぁん、っ……ん、っ……あ、っ……ぁ」
レインの腰は揺れ、自らも動き始めていた。
それでも、快感の強すぎる場所を避けているらしいことに気付いていたブラッドは、つくづく素直じゃないレインに呆れつつも、腰を掴み、別の角度から彼の弱いポイントを狙って突き上げてやる。
「ひ、ぁっ!!……、っ……んんっ…ぁ、っ…ヤ…め、ろ」
「ん?…モれちゃいそう?」
「っ……!!!っ…がう、っ……ぁ、っ…ぁ」
さっき出したばかりなのにもう果ててしまいそうな部分をブラッドの指に追い詰められて、限界を迎えそうになった寸前、ぴたりと動きが止まった。
「……?」
レインの中から自身を引き抜いたブラッドは、熱を含んだレインのそれを指先でゆるくなぞりながら、ゆっくりと問いかける。
「やめろ、って言ったよな?」
「っ…、ん、っ…」
達する直前で抜かれ、疼きに耐えられないレインは涙目でブラッドを見つめると、自ら下肢に手を伸ばし、それを扱き始める。
「…っ……あ、っ……」
正面から自慰をブラッドに見られている羞恥さえ、今のレインには快楽につながる。
ぞくぞくとした感覚が背筋をはしり、身体の奥が痺れてくる。
「っ……、ろ」
「……ん?」
「……っ……挿れ、ろ」
肩で息をしながらそこを扱き、眉をハの字に下げながらも、やはり口調は高圧的なレインに苦笑を浮かべつつ、ブラッドが腕を伸ばした。
「もう少し可愛く言えれば100点」
うつ伏せにして腰を上げさせ、ゆっくりと先端を押し込むと、肉壁がキュウと締めつけてくる。
「っ……ぁ…っ…」
「ま、そーいうとこも…嫌いじゃないけどな」
奥まで押し入れると、シーツに顔を埋めたままのレインが小さく声を漏らした。
上半身を突っ伏した格好で腰をつかみ、奥の敏感な部分を狙うように数度突くと、すぐにまた引き抜く。
「っ…あ……、あぁ、っ…ん、っ…い、っぁ…」
じらすような動きに耐えられず、卑猥に腰を揺らしてしまうレインを背後から見つめていたブラッドが、意地悪く口角を上げた。
「すげぇカッコ。ヤらしいな…レイン」
「は、っ……ぁん、っ……、ブラッド…、も…」
「なにをどうしたい?…ちゃんと言ってみろ」
レインの耳元でそう囁き、内側の感じやすい部分を押し上げる。
「あっ…、っ…ンん、っ……や、……そこ、っ……」
「ん?」
「あ、ぁ……っ、あ」
黒髪をシーツに擦りつけるようにして首を振ったレインが、涙目をブラッドに向けた。
「…、っ…ブラッド」
BACK NEXT
Copyright LadyBacker All Rights Reserved./Designed by Rosenmonat