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SCENE SECTION
01.痛み / 02.潜入 / 03.ジャッジ / 04.焔魔 / 05.偽りの理由 /
06.遺恨 / 07.欠陥 / 08.恋人
――――恐怖。
過去の記憶が断片的に脳裏を過って、吐き気がして…。
「い、…っやだ…っ…やめろ」
「ほら――――こっちも。こんなに溢して…」
舌先で先端を刺激されて、勃ち上がってしまったものから、蜜が溢れてきてしまう。
「っ………、あ」
指をもう1本、浅いところで出し入れされてから奥まで入れ込まれて、互い違いに動かされて、感じやすい場所で折り曲げられる。
「……っ、……く」
声を出したくなくて、きつく奥歯を噛み締める。
震える足を男たちがさらに開かせる。キマイラの指が音を立てて、身体の中を蹂躙してくる。
「……っ、……や、め…、っ……」
激しくなる指の動きに耐えられなくなってきて、レインが腰を浮かせた。
その動きに合わせるようにして、指をさらにもう1本奥まで入れ込んで、すこし出っ張った部分を擦り上げる。
「……っ!……ん、っ……」
息が上がる。
男たちの歓声が上がる中、何度も首を振って、レインが潤んだ瞳をキマイラに向けた。
「厭、だ……っ、…やめ……ろ」
「その顔ですよ――――レイン」
キマイラの荒い息がレインの口元にかかり、そのまま唇を塞がれる。
口内を乱暴に蹂躙され、下肢にキマイラのものが当てられる。
「ん、っ……ぅ」
抵抗するように身体を震わせたレインをキマイラは簡単に捻じ伏せ、一気に――――レインの身体に自身を埋める。
「……っ、い……っ!……ぁ」
「その顔…。写真の…映像の貴方はそうやって、何百という男のものを咥え込んで、悦んでいた…そのいやらしい顔で…声で」
キマイラの声が、激しい息遣いで揺れる。
昂ぶった感情をぶつけるように激しく腰を打ち付けられて、意志とは関係なく張り詰めてしまった先端が、求めるようにヒクついてしまう。
「っ……ん、っ……っ……く」
感じたくないのに、身体は咥えたものの快感に貪欲に反応してしまって…悔しくて、涙が零れる。
――――違う。
くやしいのに、認めたくないのに――――どうしようもない快感が、背筋をぞくぞくと這い上ってきてしまって…ただ、翻弄されてしまう。
濡れた音。
快楽に貪欲な身体は、もっと強い刺激を――――もっと深く犯されることを望んでいる。
「ん…っ……、ぁ……や…めろ」
否定したくて身を捩るレインの腰を、誰かの手が固定する。
汗が白い頬を伝って…潤んだ瞳が熱っぽく、キマイラを写す。
「……っ、ん……っ、あ……ぁ…っ」
「――――淫売が」
嘲りの笑みを湛えているものの、キマイラの息は異常なくらい上がっている。
囃し立てていた周囲の男たちも、いまは言葉を失ったようにただじっと、レインの身体を見つめている。
荒い、たくさんの男たちの息づかい。
恥辱を快楽と感じるまで、毎晩、教え込まれるように――――快楽に強欲になるまで犯された記憶。
それと現実が交錯する――――眩暈がする。
この身がどれだけ汚れているのかということを、身体は覚えている。
ぼんやりとした記憶が、白い天井が――――脳裏をよぎった。
――――…………そう、だ。
俺は、こうやって……。
「ぁ、っ…ん、っ……、っ……ぁ」
キマイラのものを咥えた部分が、絶妙に相手を締め付ける。
どうすれば相手が悦ぶのか、知っている。
無意識に身体が動く。
忌まわしさなど、困惑など、まるで抑止力にならない。
――――快楽が、身体を――――意識を侵す。
自ら腰を上げて、イイところに当てるようにしてヨがるレインの露な姿に、男たちがさらに息を荒くする。
白い肌から、汗と体液が伝い落ちる。
匂い立つような色気。乱れた黒髪と、儚い喘ぎ声…わざと相手を煽るような、嗜虐的な表情。
ふだんのレインとはあまりにも違う卑猥な姿に、嘲りを浮かべていたはずの男たちはすっかり魅了されている。
ただ、魅入られたように――――食い入るように、レインを見つめている。
「っ…たまんねぇよ。…ボス」
耐えかねた男の一人が、ズボンのファスナーを下ろしながら言う。
「早くマワしてくれよ。――――我慢できねぇ」
「こいつも一本じゃ足んねぇだろ…見ろよあの腰。誘ってやがる」
「涎垂らしてヨがっちゃって。これがあのレインだなんて、信じらんねぇな」
口々に嘲る男たちも、昂ぶったものを持て余している。
――――身体が、熱い。
深く、酷く貫かれることに――――見られることに快楽を感じている、浅ましさ。
屈辱的なこの状況にさえ感じてしまっている自分に、吐き気がする。
嬲られるようなセックス。
たくさんの男に抱かれることを悦んでいるような、この身体が――――全部が、忌まわしくて…眩暈がする。
まるでこれが現実ではないような浮遊感。
これが、本性…なのか。
俺は、こんなに――――。
「ぁ……っ、………あ」
キマイラのものが中で放たれて、同時にレインも果ててしまう。
絶頂の快感に、身体が震える。
完全に力が抜けた身体から、荒く息をついたキマイラが身を離した。
待っていたように、誰かがレインの上に覆いかぶさる。
抵抗する気力もなくて、ただされるがままに組み敷かれて―――…一気に入れ込まれたものの与えてくる感覚に、息が乱れる。
――――ちがう。
快感に震える身体を否定したくても、どうにもならなくて…ただ、喘がされる。
ちがう。――――違う。
こんなのは、悪い夢だ。
「や、っ…あっ、…や…」
「腰振ってほざいてんじゃねぇよ…っ、気持ちいいんだろ…っ」
「ぁっ……あ…っ………あぁ、っ…」
乱暴な、ただ打ち付けるだけのような行為。
セックスと呼ぶにはあまりに暴力的な、相手の一方的な欲望。
――――いやだ。
その、苛虐的な思想に、行為に――――快楽を感じている自分が信じられない。
ちがう。
――――俺は、こんな…
「っ…ぁ、っ……ぁん、……い…っ……あ、ぁ」
レインの絶妙な腰の使い方に、締め付け方に、男が眉根を寄せた。
「っ…すげぇなこいつ…、っ……たまんねぇ」
男の放ったものが、中で吐き出される。
引き抜かれたと同時に中からどっぷりと零れ落ちた白い液体は、間髪入れずに入れ込まれたものに塞がれて、また、内側に押し込められる。圧迫されるような苦しさで、レインが眉根を寄せた。
「は、っ…ぁ、く……っ」
「――――っ、吸い付くみてぇに締まりやがる」
最奥でしつこいくらいに突き上げられて、うつ伏せにされて――――背後から激しく、腰を打ち付けられる。
「っ…ひ……あ、っ……ん、っ……あ、ぁっ」
「おら、どした。…もっと腰振れよ、淫売」
「っ……い、…っあ」
イきそうなところで根元をきつく縛られて、イけないまま、しつこく貫かれる。
「ぁあ、んっ…、…ぁ…っや、…っあ」
たまらないような、甘い声が漏れてしまう。
虐げられることに、快楽に――――抗えないくらいの悦が、身体を震えさせる。
――――いやだ。
いや、なのに。
「なんだよその声。やべぇな、あんた…ほんとド淫乱…」
「おい。早く変われよ――――もうマジで…限界」
「一人一回、じゃねぇよな。もう一回はマワせよ」
「クスリ要らねぇな。勝手にキマッてやがる」
口々に囃したてながら、男たちがレインの身体に触れてくる。
突っ伏した姿勢だったレインの髪を引き上げて、地面に膝をついた男が――――自身を口に押し込んだ。
「んっ……む…っ」
「待ってらんね…舐めて下さいよ、エル総帥」
「っ、…ぅ……ふ」
「あー、すっげぇ。俺今、レインに…フェラさせてる」
熱い。
意識が――――だめだ。
もた、ない。
視界が白くなる。意識が遠のく。
だめだ。
手放したら――――呑まれる。
龍。
紅い――――血の色をした、龍が――――
――――恐怖。
過去の記憶が断片的に脳裏を過って、吐き気がして…。
「い、…っやだ…っ…やめろ」
「ほら――――こっちも。こんなに溢して…」
舌先で先端を刺激されて、勃ち上がってしまったものから、蜜が溢れてきてしまう。
「っ………、あ」
指をもう1本、浅いところで出し入れされてから奥まで入れ込まれて、互い違いに動かされて、感じやすい場所で折り曲げられる。
「……っ、……く」
声を出したくなくて、きつく奥歯を噛み締める。
震える足を男たちがさらに開かせる。キマイラの指が音を立てて、身体の中を蹂躙してくる。
「……っ、……や、め…、っ……」
激しくなる指の動きに耐えられなくなってきて、レインが腰を浮かせた。
その動きに合わせるようにして、指をさらにもう1本奥まで入れ込んで、すこし出っ張った部分を擦り上げる。
「……っ!……ん、っ……」
息が上がる。
男たちの歓声が上がる中、何度も首を振って、レインが潤んだ瞳をキマイラに向けた。
「厭、だ……っ、…やめ……ろ」
「その顔ですよ――――レイン」
キマイラの荒い息がレインの口元にかかり、そのまま唇を塞がれる。
口内を乱暴に蹂躙され、下肢にキマイラのものが当てられる。
「ん、っ……ぅ」
抵抗するように身体を震わせたレインをキマイラは簡単に捻じ伏せ、一気に――――レインの身体に自身を埋める。
「……っ、い……っ!……ぁ」
「その顔…。写真の…映像の貴方はそうやって、何百という男のものを咥え込んで、悦んでいた…そのいやらしい顔で…声で」
キマイラの声が、激しい息遣いで揺れる。
昂ぶった感情をぶつけるように激しく腰を打ち付けられて、意志とは関係なく張り詰めてしまった先端が、求めるようにヒクついてしまう。
「っ……ん、っ……っ……く」
感じたくないのに、身体は咥えたものの快感に貪欲に反応してしまって…悔しくて、涙が零れる。
――――違う。
くやしいのに、認めたくないのに――――どうしようもない快感が、背筋をぞくぞくと這い上ってきてしまって…ただ、翻弄されてしまう。
濡れた音。
快楽に貪欲な身体は、もっと強い刺激を――――もっと深く犯されることを望んでいる。
「ん…っ……、ぁ……や…めろ」
否定したくて身を捩るレインの腰を、誰かの手が固定する。
汗が白い頬を伝って…潤んだ瞳が熱っぽく、キマイラを写す。
「……っ、ん……っ、あ……ぁ…っ」
「――――淫売が」
嘲りの笑みを湛えているものの、キマイラの息は異常なくらい上がっている。
囃し立てていた周囲の男たちも、いまは言葉を失ったようにただじっと、レインの身体を見つめている。
荒い、たくさんの男たちの息づかい。
恥辱を快楽と感じるまで、毎晩、教え込まれるように――――快楽に強欲になるまで犯された記憶。
それと現実が交錯する――――眩暈がする。
この身がどれだけ汚れているのかということを、身体は覚えている。
ぼんやりとした記憶が、白い天井が――――脳裏をよぎった。
――――…………そう、だ。
俺は、こうやって……。
「ぁ、っ…ん、っ……、っ……ぁ」
キマイラのものを咥えた部分が、絶妙に相手を締め付ける。
どうすれば相手が悦ぶのか、知っている。
無意識に身体が動く。
忌まわしさなど、困惑など、まるで抑止力にならない。
――――快楽が、身体を――――意識を侵す。
自ら腰を上げて、イイところに当てるようにしてヨがるレインの露な姿に、男たちがさらに息を荒くする。
白い肌から、汗と体液が伝い落ちる。
匂い立つような色気。乱れた黒髪と、儚い喘ぎ声…わざと相手を煽るような、嗜虐的な表情。
ふだんのレインとはあまりにも違う卑猥な姿に、嘲りを浮かべていたはずの男たちはすっかり魅了されている。
ただ、魅入られたように――――食い入るように、レインを見つめている。
「っ…たまんねぇよ。…ボス」
耐えかねた男の一人が、ズボンのファスナーを下ろしながら言う。
「早くマワしてくれよ。――――我慢できねぇ」
「こいつも一本じゃ足んねぇだろ…見ろよあの腰。誘ってやがる」
「涎垂らしてヨがっちゃって。これがあのレインだなんて、信じらんねぇな」
口々に嘲る男たちも、昂ぶったものを持て余している。
――――身体が、熱い。
深く、酷く貫かれることに――――見られることに快楽を感じている、浅ましさ。
屈辱的なこの状況にさえ感じてしまっている自分に、吐き気がする。
嬲られるようなセックス。
たくさんの男に抱かれることを悦んでいるような、この身体が――――全部が、忌まわしくて…眩暈がする。
まるでこれが現実ではないような浮遊感。
これが、本性…なのか。
俺は、こんなに――――。
「ぁ……っ、………あ」
キマイラのものが中で放たれて、同時にレインも果ててしまう。
絶頂の快感に、身体が震える。
完全に力が抜けた身体から、荒く息をついたキマイラが身を離した。
待っていたように、誰かがレインの上に覆いかぶさる。
抵抗する気力もなくて、ただされるがままに組み敷かれて―――…一気に入れ込まれたものの与えてくる感覚に、息が乱れる。
――――ちがう。
快感に震える身体を否定したくても、どうにもならなくて…ただ、喘がされる。
ちがう。――――違う。
こんなのは、悪い夢だ。
「や、っ…あっ、…や…」
「腰振ってほざいてんじゃねぇよ…っ、気持ちいいんだろ…っ」
「ぁっ……あ…っ………あぁ、っ…」
乱暴な、ただ打ち付けるだけのような行為。
セックスと呼ぶにはあまりに暴力的な、相手の一方的な欲望。
――――いやだ。
その、苛虐的な思想に、行為に――――快楽を感じている自分が信じられない。
ちがう。
――――俺は、こんな…
「っ…ぁ、っ……ぁん、……い…っ……あ、ぁ」
レインの絶妙な腰の使い方に、締め付け方に、男が眉根を寄せた。
「っ…すげぇなこいつ…、っ……たまんねぇ」
男の放ったものが、中で吐き出される。
引き抜かれたと同時に中からどっぷりと零れ落ちた白い液体は、間髪入れずに入れ込まれたものに塞がれて、また、内側に押し込められる。圧迫されるような苦しさで、レインが眉根を寄せた。
「は、っ…ぁ、く……っ」
「――――っ、吸い付くみてぇに締まりやがる」
最奥でしつこいくらいに突き上げられて、うつ伏せにされて――――背後から激しく、腰を打ち付けられる。
「っ…ひ……あ、っ……ん、っ……あ、ぁっ」
「おら、どした。…もっと腰振れよ、淫売」
「っ……い、…っあ」
イきそうなところで根元をきつく縛られて、イけないまま、しつこく貫かれる。
「ぁあ、んっ…、…ぁ…っや、…っあ」
たまらないような、甘い声が漏れてしまう。
虐げられることに、快楽に――――抗えないくらいの悦が、身体を震えさせる。
――――いやだ。
いや、なのに。
「なんだよその声。やべぇな、あんた…ほんとド淫乱…」
「おい。早く変われよ――――もうマジで…限界」
「一人一回、じゃねぇよな。もう一回はマワせよ」
「クスリ要らねぇな。勝手にキマッてやがる」
口々に囃したてながら、男たちがレインの身体に触れてくる。
突っ伏した姿勢だったレインの髪を引き上げて、地面に膝をついた男が――――自身を口に押し込んだ。
「んっ……む…っ」
「待ってらんね…舐めて下さいよ、エル総帥」
「っ、…ぅ……ふ」
「あー、すっげぇ。俺今、レインに…フェラさせてる」
熱い。
意識が――――だめだ。
もた、ない。
視界が白くなる。意識が遠のく。
だめだ。
手放したら――――呑まれる。
龍。
紅い――――血の色をした、龍が――――
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